日記

バックナンバー

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

2004年3月3日(水) マーケティング&リサーチ

昨日、久しぶりに都内に出向いた。
インターネット字幕に関わり出してから慌しくなり精神的・時間的に余裕がなくなり「おやすみ」状態だった、あるマーケティング会社の委託仕事を再開しようと思ったためである。

その会社は、マーケティングとリサーチを行っている会社である。
いわゆる消費者モニターとは異なり「○○がよかったです」「こういうところを改善して欲しいです」といった情報を扱うのではない。
意見ではなく事実を扱うのだ。
ある商品に対してのネガティヴな意見なら、比較的誰でもみつけやすい。
もちろん、ある商品に対して欠点なり欠陥がある場合に指摘し改善していくことは必要なことではあるが、得てしてこういった類のモニタリングは、ごくごく表面的なものに終わりやすいのだ。
私が委託を受けている会社では、仕事を委託する主婦要員に独自の研修を行う。
全体での一斉研修あり、マニュアルでの自宅研修あり、プロジェクトごとの研修あり…とバラエティに富んだ修行が続く。
そうした研修を受けた上で、毎日たくさんメールで流れてくる仕事依頼の情報の中から、自分の予定と能力にあったアサインをチョイスし、納期内にデータを収めるのだ。
その会社の全体研修が、かなり久しぶりで開催されたので、都内まで出かけた…というわけである。

もともと東京都民だった時期も長く、都内の地理・交通には明るいほうだと思っていた。
ところがどっこい!
まず、新宿駅で迷子になりそうになったのだ(;;)
あまりのことに情けない気持ちでいっぱいになった私(笑)

新宿駅は大規模工事のまっ最中で、ダクトがあちこち剥き出しになり、ビニールシートとベニヤ板で覆われた天井や壁のため、方向感覚が狂ってしまったのだ。
まして、昨日市ヶ谷の貸し会議室まで出向くために乗らなければならなかった「都営大江戸線」には「都営16号線」と呼ばれていたときから、まだ3回しか乗ったことがない。
JRの新宿駅から、都営大江戸線の駅までの距離の長さに面食らった。
ゆうに一駅分は歩いたであろうか…やっとホームに辿りつき、滑りこんできている電車に乗ったものの、座席も車幅も窮屈でなんとなく圧迫感がある。
うーむ、何度乗ってもこの線は苦手だ。
他の地下鉄(丸ノ内線、有楽町線、千代田線など)は、このような圧迫感を感じないのだが、なぜだろうか…。

新宿駅から乗車すること6分、目的地の駅に到着。
時間ぎりぎりだったので、他の受講生のみなさんは既に着席状態。
午後1時半〜5時までの集中研修が始まった。

この会社の仕事内容は、かなりバラエティに富んでいる。
アンケートの回収や店舗調査だけでなく、グループインタビューがあったり、キッチンフォーラムがあったり、ホームユースでの使い勝手検証など多岐にわたる。
インターネットの登場により、この会社が地道に行っていたリサーチ&マーケティングの手法によく似た形態を取る会社が昨今目立ってきた。
2ちゃんねるに代表されるような巨大掲示板でも、さまざまな製品に関する情報が流れるようにもなってきている。
クライアントの側に立ってみれば「○○でなくてもいいのではないか」と他の企業に目を向けたりもしたようなのだが、こういった同業他社が乱立してくればくるほど、皮肉なことに「定性情報の質」があらためて見直される結果となったようだ。

前述したとおり、ネガティヴな意見や「これこれこうして欲しいです」といった類の情報なら、いたるところに転がっているのがインターネットのスゴイところだ。
しかし…こういう情報は企業にとって本当に知りたい情報たり得ているのか、というと実はそうではない。
そして、そのことに企業側も気がつき「やっぱり質が大事。きちんと訓練をうけた○○さんたちはスゴイ!」という評価をいただいているようなのだ。
私は2ちゃんねるが好きではない。
あの板からは独特なネガティヴオーラというか…「いいっ放しでいいじゃん」的オーラが出ているような気がして、どうも読む気がしないのだ。
といった次第で、私達も更なるパワーアップを必要とされているので、今年度からあらたに導入するシステムや仕組みもあり、全体研修とあいなったのである。
帰宅時間の関係で早退させていただいたのが残念であったのだが、研修後には親睦をかねた懇親会(立食パーティ)もあって、先輩のリサーチャーさんたちと親しく交流を持つ機会も設けてくれていた。
会議所の仕事とのバランスを保ちながら、今年は眠らせておいたこの方面の仕事感覚を、もう1度研磨してみようと思っている。


ところで都内に出てビックリしたことがもう一つ。
なんと山手線のボディ(車体側面)に広告が印刷されていた!
今月創刊されるある雑誌の広告が、あの銀色のボディにでかでかと転写され、目を引くことといったら…(^^;
都営大江戸線のなが〜いエスカレーターの手すりにも、某携帯電話会社の広告がプリントされていた。
いずれも、いやがおうでも目に入る場所でのコマーシャル。
これで購買率はどのくらいアップするだろう…。

花粉症そろそろ。
毎年恒例のアロマグッズのお世話になりはじめた。
ここ数日このホルダーに入れて持ち歩いているのはティートゥリー。
去年の使い残しだから、ちょっと香りが薄いのがたまにキズ(笑)

2004年3月5日(金) 三月になるといつも…


早いもので、三月ももう5日過ぎてしまった。
会議所は例年どおり、青色申告や決算処理、融資の相談で来所される方が多く、所内は毎日あわただしい。
年度末なので、事業報告も行わなければならない。
私はパートタイムの身なので、その下資料となるものを適宜必要がある折に提出させていただくだけで済むけれど、日常業務のほかに、年度末のまとめ作業をしつつ、決算代行に携わっているみなさんは本当に忙しくて目がまわりそうだ(^^;

青色申告の担当パートさんは、いつもこの時期になると右手に包帯を巻くはめに陥る。
書類の書きすぎで腱鞘炎に近い症状が出るからだ。
職場だけで終わりきらず、決算代行の書類を自宅に持ち帰り土日に自宅で仕事する人も多い。
早く大忙しの時期が過ぎて、みんなが少しでも元気になるといいなぁ…。

といった次第で、経営者のみなさんの来所機会の多い時期…ずっとほったらかしにしていた『とくだね館』のサイトの更新情報をお持ちくださる方が増えるのもこの時期だ。
また、4月から「パソコン習いたいんだけど」といった相談が増えるのもこの時期。
先日も「家庭教師をやっているのですが、『とくだね館』に情報掲載できますか?」なんていうお問合せもいただいた。
残念ながら、現在は「会議所の会員企業」の店舗や企業をご紹介するページなので、事業主でもない個人の方のページを作ることは出来ない。
掲示板に書きこみを行うのは自由だけれど、その方は「海外でたくさん仕入れた受験のお守りを売りたいんです。ネットの上でそういうお知らせもしたいから」とのことだから、うちのサイトに掲載するのはちょっと趣旨が違うかなぁ…(^^;
色々な人に出会い、たくさんお話を伺うにつれ、その時々の対処方法を少しずつ身につけていく私であった(*^-^*)

ところで、三月といえばあちこちで道路をほじくり返している時期でもある。
今朝も、あまり意味がないと思われる箇所を盛大にほじくり返していたおかけで、通勤途上でかなりの回り道を強要された。
朝のロスタイム5分は、私にとって大きな痛手だ。
おまけに、ご高齢なご婦人は回り道のじゃり道(というか、私有地の駐車場を突っ切って迂回しなければならなかったので、厳密に言うと「道」ではなく「ただのじゃりの広がる広場」)で自転車が横転しそうになったのだから、危険度も増すというものだ。
年度予算を使い切らないとならない…という役所の思惑も絡んでいるのだろうが、住民の足に影響が出るデメリットはどう考えてくれるのだろうか。
必要のない道路は掘り返すくせに、側溝や道路の路面がひび割れている場所の補正などには手をつけないのもまた不思議である。

写真は、昨年末に頑張って飲みつづけたContlexの48ポイント溜めると全員が貰える「時計」。
48ポイントコースは、ほかにいくつか商品があったのだが、ブルーのやさしい色合いとキッチュかつシンプルなデザインに心惹かれて、コレ欲しさに硬水を飲みつづけた1ヶ月が懐かしい(笑)
1月末に到着の予定だったのだが、あまりにも応募者が多く数が足りずパリに追加発注したらしい。
2月末に無事に到着。
職場にはまだ装着して行っていないのだが、週明けにはお披露目しようかな。
春はすぐそこまでやってきているようだ(*^-^*)

2004年3月6日(土) 70歳


今日は珍しい人から久しぶりに電話がかかってきた。
大学時代の元カレである(*^-^*)
お母様の一周忌も二月に済ませて、少しは気持ちにゆとりが出てきたのだろうか…。
恩師の近況報告から始まって、「インターネットを始めたいんだけど」という相談まで、1時間近くおしゃべりをしてしまったのだった。

彼は入学当時は文学科ではなく、人間関係学科というところの所属だった。
心理学や精神分析を学びたい…ということで、和光に入ってきた人だったから、『ものぐさ精神分析』のあの岸田秀先生がお目当てだったというのもうなづける。
1〜2年生を岸田ゼミに在籍しながら、日本の戦後の精神史をさぐる意味もあって、戦後の日本文学を研究していた杉山先生のゼミを受講すべく転部してきたのだった。
私が在籍していた佐伯研究室と杉山研究室はお向かいさん同士。
ゼミ生同士の行き来も多く、自然と交流するようになっていった当時の懐かしい思い出があれこれ思い出される。

その岸田先生が70歳を迎えられ、大学を退職なさることになり最終講義に出席してきたとのこと。
同じく退職なさる先生がもうお一方いらして、それはそれは格調高く「いかにも大学の最終講義だなあ。在学当時、もっと真面目に聞いておけばよかった」と痛感するほどの内容だったとのことだが、例によって岸田先生は「オレが世界を変えるんだ」的ゲンキ発言が続出だったらしく、ゼミ生たちもへにょへにょしながらお見送りをしたらしい(笑)

花束贈呈の折には「花よりオンナの子」とばかり、ハグしてしまったらしいし…。
いつもながら元気かつマイペースなご様子に、聞いていて嬉しくなってしまった(^^)

そんなこんなの近況報告を聞いた後、久しぶりで会った同じゼミの仲間と連絡を取り合うようになったという。
ところが、当たり前といえば当たり前のことなのだが、北は北海道から南は沖縄まで、居住地が広がっているため、電話代がかなりかさんでいるらしい。
「何か安い電話の利用方法はないのかなあ?」との質問に、インターネットからIP電話の説明までを、ざーっとしゃべりまくってしまった。
これって、いつも職場で受けている相談みたいなものだから、内容的にはさほど難しくないんだけど…お互いにそんな会話を交わしながら、思わず吹き出してしまったのだった。

東京電力の「光なんたら」の話をしていた時だ。
「おれさ、専門学校の授業でその仕組みについて説明したりしてるんだよ。
このケーブルの中には珪素が入っていてうんたらかんたらってね。
なのに、本人はまだ未体験というんだから、無責任にもほどがある(笑)」

「あら、別にいいんじゃない?
 そりゃ、実際に使っている人ならそれなりの切り口で語ることも出来て良い場合もあるかもしれないけれど、生徒さんに伝えなければならないのは、光なんたらの使用感ではなく、その仕組みなわけでしょ?
それが伝わればいいんだもの…立派な先生やってるじゃないの。」

私が何かを説明すると、彼は自分の言葉で1度言い換えて、きちんと噛み砕いて理解してくれている。
その過程をつぶさに見ているだけに、きっと教壇で良い先生ぶりを発揮しているのだなあ…と微笑ましく思った。
それにしても…俳句を専攻していた私がWebだの画像処理といったパソコン仕事でメシを食っていたり、精神分析やってた彼が電子専門学校の教壇に立っていたり…と世の中本当に分からないものである。

「こういう時流には乗りたくなかったんだけどね。死ぬまで。
そろそろ頃合で乗り遅れないようにしないといけないだろう、と腹くくってインターネットにも手出してみるさ」とは、現在も文学青年を続けている彼の言。
気持ちはよぉ〜くわかるよ。
岸田先生の「幻想論」じゃないけれど、インターネットなんて霞みたいなものが、これだけはびこってしまうのも何だか妙なもんだものね。
そんな気持ちもよく理解しつつ「Sくんもネット始めてこの間メールくれたんだよ」とダメ押しをしたら「うーむ。良くないニュースだけど、そこまで押し寄せて来てるのか!」だって(笑)
デジタルだって、うまく使いこなせばブンガクも出来るし、思索の道具にもなるだろうから、そんなに心配いらないよ。
秋葉原で色々資料を集める決心がついたようでよかった、ヨカッタ。

ところで、今日の写真はセブン・イレブンで買った食玩。

○参考ページ
【楽天市場】DONEUNYO内・鉄道ファンvol1(全6種)のページ
http://www.rakuten.co.jp/doneunyo/470624/525722/537016/

私の父は鉄道マニアで、NゲージだのHOゲージをよく拵えていた人なのだが、こんなものまで飴の付録のおもちゃにしてしまうとは驚いた。
職場近くのイレブンでゲットしたので、自分の席で組みたてていたら、上司2(同じくNゲージなやさしいパパさん。カメラの腕もすごい!)が「噴煙がこれだけキレイに撮れる写真はなかなかないんだよ」と色々解説してくれた。
新幹線よりはSLのテンポが好きな私は、なんだか無性に汽笛の音が聴きたくなってしまったのだった。

夏休み、ふみやを連れて秩父鉄道にSL乗りに行こうかな・・・。

2004年3月8日(月) アシュリー

昨日は、夫が溜まりに溜まった現場データ整理のためにパンコンを一日じゅう占拠。
息子は午前中はのんびりと家にいたものの、午後からはとっとと遊びに出てしまった。

Netwebのサイトデータの引越しや、メールアドレス変更のお知らせ処理など、パソコンで処理したいことが山ほどだったの、ちょうど良い機会だから、とネット漬け状態を今日は一日お休みしよう…とのんびり構えることに。

「パソコンだらけ」も「パソコンだけ」もどっちも良くないものね(*^-^*)。
インターネットの楽しみを否定するつもりは毛頭ないが、ネット世界にどっぷりはまりはじめてしまうと、自分の他の生活領域や周囲の人とのふれあいが希薄になりがちなのは経験済み。
バーチャルな世界はあくまで実体のないものだから、そのあたりの認識をきちんと抑えた上で職種を伸ばしていかないと、何のための道具だったのかわからなくなってしまう…。
あくまで「リアルな実生活」を豊かにするためにあるものだから、たまには電脳世界からの切断をしておかないと、自分の感性や感覚が鈍っていくのではないかな…と不安になることも増えた。

まして、私の場合、職場でもインターネットやITがらみの仕事をしているものだから、こう毎日毎日パソコンをいじり続けていたのでは、気も休まらないというものだ(笑)。
ドライアイに肩こり、頭痛…。からだにもいいことは決してないのは言うまでもない。
週に1度は「コンセントを入れない日」を設けて、息子とのんびり過ごすとしよう。
スケッチブックを広げて絵を描いたり、一緒に何かを拵えたりする日にしている。

といった次第で、昨日の日曜日は「コンセントを抜く日」と決め、久しぶりにテレビなどを見ていた。
炬燵に布ナプキン第二弾の材料を広げてちくちくしながら、テレビの音を流しておく。

前回の手づくりナプキンは、息子のおむつパッドの再利用だったのだが、今回は近くの手芸店で1.5メートル750円で購入したピンク地にクマ柄の薄い綿ジャージーを使用。
のんびり手縫いをしながら、聴くともなしにテレビから流れてくる音声を聴いているという「ながら視聴」を行っていた。

TBSの『噂の東京マガジン』が終わった後、チャンネルを切替えていたら『短い命を刻む少女 〜アシュリー〜』http://www.fujitv.co.jp/jp/pub/ashley/というタイトルが目に飛び込んできた。
ザ・サイエンスフィクションと題されたフジテレビ系列の番組。
どうやら昨年の4月にも放送された番組の再放映らしい。

番組はアシュリーの生まれつきの病についての解説ナレーションから始まった。
アシュリーのママがアシュリーを起こす画像と重ね合わせながら。
そこには…11歳の精神を持ちながら、肉体は100歳近くまで老化してしまっているという「プロジェリア」という、世界でわずか30人しか患者のいない染色体異常による病と闘う一人の少女の姿があった…。

彼女がベッドから顔をのぞかせたとき「あ…昔絵本で読んだ小さい魔女さんみたいだ」と私は思った。やさしそうな目…病気のせいで抜け落ちてしまった頭髪、そして頭に浮かび上がっている血管、やせほそった小さな手足…。
はじめて見る人は、その姿に少なからず驚くことだろう。
しかし、やさしく彼女を起こすママの声に応えるアシュリーの声は、11歳のこどもそのものだ。
けれどアシュリーは自分の病気のことも、寿命が13歳程度までなのも全て知っているのだ。
まだたったの11歳だというのに…。

音だけ聴いてパソコンに向っていた夫が「ねぇ、これ見るの?なんだか寂しくなってきたんだけど…」と見ていられないといわんばかりの発言。
うん…たしかに見ているの辛いよね。ふみやと同じ年なわけだし。
でも、アシュリーもアシュリーのママも一生懸命生きているのが、とてもよくわかったので、番組を最後まで見届けたかったのだ。

チャンネルを合わせたのも何かの縁…。
アシュリーが精一杯自分の人生を大事に生きていたという証を、アジアの島国のオバサンが、ブラウン管を通して見届けるのも、全く意味のないことではないだろうから。
彼女の存在を知ること、そして遠く離れた場所からでも彼女に愛を送ること。
今、私に出来るのはそれぐらいしかないけれど、でも…少しでも生きることが楽しいと感じられる瞬間を長く大切にしてほしいなあ、と切に願わずにはいられなかった。
裁縫仕事をしていたことなどすっかり忘れ、1時間、身じろぎもせずブラウン管を通してアシュリーからのメッセージを受取ることが出来て本当によかったと思う。

アシュリーは生き物が大好きだ。
犬や猫だけでなく、番組の収録期間には「ナナフシ」という昆虫も飼っていた。
ナナフシの寿命は2〜3ケ月らしい。
ある日、ナナフシの元気がなく動かなくなってしまった。
心配でたまらないアシュリーは、水槽から出しエサを与えたり、霧吹きをかけてあげたり手当てを一生懸命行った。
まるで自らの命を託すように…。
幸い、その日ナナフシは一命を取り留めたものの、皮肉なことに次の日、アシュリーの大事にしている犬がナナフシを食べてしまった(^^;
アシュリーはとても哀しんだけれど、ずっと落ち込んでいたわけではなかった。
「悲しいけれど、命はいつかなくなるもの。死んでいくものだからし方がない。」
「それに…もしかしたらこれで良かったのかもしれないと思うの。ナナフシは苦しんでいたのかもしれないから」
不治の病を抱えつつ、命や死と向き合うのは心底辛いことだったろうに、どうしたらここまですっぱり思うことが出来るのだろうか。
誰よりも生き物を大切にするアシュリーならではの言葉。
そして、たぶん誰よりもナナフシの死が辛いであろうアシュリーが、周囲の人に気遣いをさせまいとの思いもあってのやさしい心配りの言葉でもある…。

胸がいっぱいになる場面はほかにもいくつもあって、母と子の強い絆に支えられた生きるための闘いに、自分の日常がかすんで見えた。
私たちは真の意味で「生きて」いるのだろうか?
きちんと自らの命や生きる意味と向き合っているのだろうか?
自分の病気に関しては、一切の泣き言を言わないというアシュリー。
アシュリーとママのひとことひとことが、心の奥底に忘れかけていた様々な大切なことを思い出させてくれた。

3月20日、その後のアシュリーの生活が放映されるという。
3月17日には、母親の手記も刊行されるとのこと。
本を読んだ上でブラウン管を通してアシュリーに再会出来る日を楽しみに待つこととしよう。
アシュリーが、わたしたちにも分けてくれた魔法の言葉を大事にしながら。

(※以下、Pukiwiki版当時の書き込み。)

昨年、私もこの特集を見ました。字幕が付いてるわけじゃないので完全にわかりませんが、こんな小さい子が一生懸命生きてるってすばらしいなーと思いました。五体満足にうまれ、明日の目的も何もない現在の若い子に是非みて考えて欲しいと思ったんです。この話本にもなってるようです。来月の放送でまた心の綺麗なアシュリーちゃんに会いたいです。(^_^) -- ひとっぴん 2004-03-15 (月) 17:53:09
あ゛ちがいました〜〜、アシュリーちゃんの特集は今週の土曜日です。IRCの谷間として裏番組の「レオナルド・ダ・ビンチ」と重なってます。(T_T) 今回字幕が付く〜〜〜うれしい -- ひとっぴん 2004-03-16 (火) 21:25:55
書籍の刊行がたしか3月の17日でしたね。通訳IRCの通訳実施番組と重なっているのは残念!私はアシュリーちゃんを見ると思いますので、また日記に感想書きますね(^^) -- madoka 2004-03-19 (金) 12:07:11
はいはい、私はビデオに録画して見ようと思います、楽しみですね。(^_^) -- ひとっぴん 2004-03-19 (金) 22:05:46
私は今さっきアシュリーちゃんの番組を見ました。人間としてとてもすばらしい子だと思いました。私はまだ若いし、特に大きな病気もしたことのないいたって健康ですがやはり「死」というものが怖いし、恐ろしいです。なのにアシュリーちゃんはそれを受け止め、理解し、人生を精一杯生きてるんですね。私より小さいのに・・・。まだまだ私も修行が足りないんだなぁ。 -- 小百合 2004-03-20 (土) 22:55:36
小百合さん、ようこそお越しくださいました。アシュリーちゃんが精一杯生きている姿には、本当に頭が下がります。彼女の精一杯の姿に胸を打たれるのと同時に、「生かされている自分」というものの不思議さを感じずにはいられません。もっと自分の心もからだも大切にしてあげないともったいないですよね。せっかくお立ち寄りいただいたので、もしよろしければ、小百合さんのページをお作りしておきますので、そちらに簡単な自己紹介めいたものなど残してくださると嬉しいです。ホームページをお持ちならURLも残してくださいね♪ -- madoka 2004-03-21 (日) 20:35:55
さきほど、昨日の放送をみました。最後にボーイフレンドのジョンくんお亡くなりになったんですね、ショックでした。アシュリーちゃんと最後の3日間を過ごせて幸せだったのかもしれませんね。(T_T) -- ひとっぴん 2004-03-21 (日) 22:41:58
実は、私、まだビデオ録画を全部見ることが出来ないでいるのです。オンタイムでアシュリーちゃんを見ようと思っていたのですが、見始めたあたりでチャンネル争いに負けてしまって録画するはめに…。そうですか。ジョン君と一緒の時間はとても短かったんですね。今晩、夫も息子も寝静まってからゆっくり正座してみたいと思っています。 -- madoka 2004-03-22 (月) 19:57:40

2004年3月10日(水) トーテムと香り

本日、会議所の仕事はお休み。
自宅にて『布なぷ』サイトの手直しや、大学同窓会データの処理など。
『布なぷ』サイトは、おかげさまで書きこんでくださる方も増え、毎日かなりの情報が更新されている。
この本家サイトと同じfrenchkiss領域に設置してしまったのだが、もしかしたら半年もしないうちに容量がいっぱいいっぱいになってしまうかもしれない(^^;
500MB以上をレンタルしてくれて、PukiWikiが動くところをどこか探さないとなぁ…。
データ量が重たくなってから引越しするよりは早い方がいいだろうし…と、今月中にある程度あたりをつけるつもり。

我が家では、朝ごはんを食べながら、息子と一緒にテレビ東京系列の『おはスタ』を見ている。
山ちゃんこと山寺宏一さんの元気な声を聴かないと一日が始まらないほどの山ちゃんファン。
その『おはスタ』で、このところ『ブラザーベアー』の情報を断片的に流している。

中でも気になっているのが「あなたのトーテムは何?」というやつ。
ふみやは「キツツキ」。
私は「ヒグマ」とのこと。
ヒグマの象徴は『愛』なんだって。
どこかに詳しくわかるサイトはないかな…と探していたら、こんなところがひっかかって、思わぬ買い物までしてしまった(*^-^*)

○トーテム仲間とお話しましょ♪(シンフィールド)
 http://www.hihou.com/sinfiled/birth-totem.files/totems.html

○私(madoka)のトーテム
 http://www.hihou.com/sinfiled/birth-totem.files/brown-bear/brown-bear.html

○シンフィールド
 http://www.hihou.com/

ここは、どちらかというと「アロマなサイト」ではなく「魔術なサイト」なので、香りに関して言えば「合う」「合わない」があることと思う。
カバラや錬金術など、いかにも私好みの話題が満載のサイト。
まだ全部を読みきれているわけではないが、トーテムごとの香りがあったので、思わず注文してしまった(笑)
布ナプキンにこのところお金をかけているのに…いいんだろうか(^^;
お弁当をせっせと作って、お昼代を倹約してなんとかしよっと。

2004年3月21日(日) LOHASな暮らし

なんとまあ、10日間も日記を書かずに過ごしてしまった。
その間にも別サイトの『布なぷうぃっきぃ』にはちょこちょこ書きこみをしていたのだが、夫が先々週から今年三度目の小笠原出張に出ていて「完全母子家庭状態」だったことや、先週の土曜日に母校の和光大学に会報の発送作業に出向いたりしていたのもあって、日記をついついサボってしまっていた(^^;
花粉症の症状がひどい日もあるにはあったけれど、元気に過ごしていたのでどうぞご安心を。

ところで、その和光大学だが…。
先週の土曜日(つまり3月13日)に、日本文学会の同窓会会報発送作業のために出向いたばかりだというのに、なんと週明けにブラウン管で校舎に再会することとなり心底驚いてしまった…。
あのアーチャリーが今年受験した大学というのが、こともあろうに私の母校だったのである。

『ものぐさ精神分析』の岸田先生がいらしたくらいの大学で、国連の実験大学だったこともある学校。
世間一般の常識にとらわることなくリベラルな校風が大学の特色として知られている。
その「来るものは拒まず」の我が母校ながら…さすがに今回は入学を拒否せざるを得なかったのだと思う。
何といってもまだまだ畑が残る中に、いわゆる校門もなくどーんと存在している状態だもの…。
マスコミの好奇の目から当事者であるアーチャリー本人を保護することも不可能なら、そのようなざわついた状態で学ばなければならない他の学生に対しての責任を果たすことも難しいことだろう。
なので、三橋学長の判断に異議を申し立てる卒業生はほとんどいないことと思う。
アーチャリーが昨年受験した大学はミッション系の大学だったそうで、その折の大学側の拒否コメントは「宗教が違うので」とのことだったとか。
和光の場合はそういった断り方は出来なかったから、かなりコメントに苦慮していたようだったのが、なんとも気の毒ではあったのだが(^^;

ところで、その和光大学へと向う小田急線の駅売店に『ソトコト』というちょっと変わった雑誌が置かれていた。
実はこの雑誌には、昨年の夏に1度お目にかかっている。
昨年の夏やすみ、息子と一緒に池袋のトヨタのショールーム(サンシャインの中)に遊びに行く機会があった。
こどもの喜びそうなイベントがたくさん開かれていたためなのだが、そのショールームの中にこの雑誌が置かれていて自由にバックナンバーも読むことが出来たのだ。

いわゆるエコ関係の雑誌のようでいて、こだわり方に一風変わったものがあり、読んでいてとても興味深かったのだ。
定期購読をしてみたいな…と思いつつ、そのときはそのまま紛れてしまったのだが、こうして再会したのも何かの縁とばかり4月号を鶴川の駅売店で購入したのだった。

今号の特集は『LOHASな暮らし。ココロもカラダも気持ちいい。』。
LOHAS(ロハス)とは…Lifestyles Of Health And Sustainabilityの頭文字を取った造語だそうな。
地球環境保護と人間の健康を最優先し、人類が共存共栄できる持続可能な社会のあり方を望むライフスタイルのこと。
平たく言えば「地球と人を長持ちさせる」ということだ。
ロハスな視点に立ってのインタビューや、商品のチェックなど、面白い記事が満載である。

○ソトコト(木楽舎 刊)
 http://www.g-call.com/shopping/subscribe/sotokoto/sotokoto.html

チベット医学も出てくれば、コンシェルジェ(ホテルでゲストの様々なリクエストを聞き、サービスの手配を行う人)の紹介もある。
気功の記事もあれば、ファーラン&ハーヴィーのオーダースーツの記事もある。
さまざまな視点からロハスな暮らしが語られている。

中でも私の心をぐっと掴んだのは「着物は誠にLOHAS的な衣類」という記事。
着物は多少の体形の変化にも対応してくれる上、天然の素材が肌にもやさしいからだ。
そして布地をほどけばリフォームして別な働きをする生活のアイテムとして蘇ることも可能。
つい先日も「和布の切れ端で布ナプキンのウイングの部分を作ったり、パッドを拵えたらどうかしら…」と考えていたばかり。
大宮にユーズドの着物もたくさん扱っているリサイクルショップがあり、千円単位で買える着物もたくさんあることだし、少し物色してみようかな…と考え中。
楽しみながら「ロハス」な暮らしを作っていければなあ…と思っている。

会議所脇の桜並木にも、ぼちぼちつぼみが目立ち始めてきた。
芝川には菜の花が群生しており、その上を飾るかのようにそそりたっている桜並木。
毎年、ピンクと黄色のコントラストがそれはそれは美しいのだ。
季節をめでることもまた「人と地球の長生き」に通じるように思い、排気ガスが桜を痛めないでいてくれたらなあ…と願わずにはいられない。

2004年3月24日(水) ラスカル&プーさん 


本日、外仕事はお休み。
息子の小学校は卒業式が行われるため、在校生代表として5年生は登校。
あとの学年はお休み…という一日であった。

現在5年生の息子は、「学校行くの、なんかめんどー」とのたまっている。
狭い体育館に全校生徒を収容した上で、保護者や来賓をお迎えするのは不可能だから、在校生代表が5年生だけというのはし方のないことなのだよ。
来年の今ごろは、キミも卒業する側に立つのだから良い予行練習ではないか…とばかり励まして送り出す。
あちこちにメールの返信をして、『布なぷうぃっきぃ』のぶっ壊れているページの修復やら新人さんのページを拵えたり、記事内容の追加などを行って、なんとなく一日が過ぎてしまった…。

本日届いたもの。

bluebellのワッフルパッド(Mサイズ・5色セット)、パッド(S・M・L)…各1
すぃーと・こっとんのウイング、ワッフルシート、リバーシブルパフパッド
Gracia-cafeさんの布ナプキン用石けん(ペパーミント、ティートゥリーオイル入り)
杏ママさんから分けていただいたConfortPad?
別に意識して今日届くように注文したわけではないけれど、どーんと届いて布なぷ三昧(^^)
bluebellさんからの包みは代引きだったので、在宅している時間でよかった…とほっとする。
開封したときに、なんとも言えず良い香りが漂うのだが、あれは「意識して行っているものではなく移り香なんです」とお店からのメールあり。
なんと雅なことだろうか(*^-^*)
Gracia-cafeさんの石けんも、淡い黄緑色でとてもやさしい香りがする。
ものすご〜く贅沢な気持ちに浸りながら、おのおののお店に商品到着のお礼メールを出したのだった。

そのほかは…
まだ開発途上の布ナプキンのモニターも体験させていただけることになり、ぼちぼちメールのやり取りなど。
コンセプトがとてもしっかりしている方のお作りになるもので、大変ユニークな形の布ナプキン…予想を上回る応募者があったようなので、とってもラッキーだったなあ…と感謝している。
布ナプキンを通じて知り合えた人たち、お店、商品…どれもこれも私の暮らしを楽しく彩ってくれている。
願わくば、布ナプキンを通じて繋がる人々誰もが、心楽しく過ごすことができますように。
一部の掲示板では、お店や商品に対する誹謗中傷などが飛び交うこともあるようなのだが、うちの板だけは、のんびりほんわか運営してゆけたらなあ…と思っている。

ところで、今日の写真について。
振込の用事があり、今朝近くのセブン・イレブンに立ち寄ったところ、なんと!
レジ前の目立つ棚にこのコップがどどーんと並べられていた。
目は釘づけになり、ラスカルを2つ、プーさんを1つ購入。
ラスカルの1つは、職場に持っていく予定。
布ナプキンを洗う私は「あらいぐま」だし、良い香りのするものをクンクン嗅ぐのはまるでプーさんみたいだ(笑)
なので、あまりにもタイムリーなコップだったなあ、と苦笑したのであった(*^-^*)

で…大学同窓会のページはまだ更新が途中だし、Netweb領域のお引越しも完全には済んでいない。
What shall I do?(^-^;;;;

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

Akiary v.0.51